はじめに:双子出産とNICU入院のスタート
我が家では双子を授かったこともあり、出産は県内の大学病院で行いました。予定日より1ヶ月早く、長男1886g、次男1450gで誕生。長男は低体重出生児、次男は極低体重出生児として、すぐにNICU(新生児集中治療室)に入院となりました。
妻の退院と母乳搾乳の過酷な日々
出産から1週間後、母体の回復と共に妻は退院。しかし子どもたちはNICUに残り、そこから搾乳した母乳を毎日届ける日々が始まりました。
まだ身体も本調子でない妻にとって、夜中の搾乳は想像以上に過酷だったと思います。指定の容器やシールへの名前記入など細かな作業も多く、さらに搾乳機が合わず、結局手絞りで対応していたことも精神的・肉体的負担を増す要因でした。
さらにまだまだコロナが流行しており、特に大学病院のNICUとなると面会制限が設けられていました。気軽に自分の子供に会いに行くことすら難しく、あらかじめ予約した日時に病院に行ってもNICUの隣の部屋で看護師さんが我が子をリアルタイムで動画撮影し、その映像を見るという面会しかできませんでした。
サポート体制:祖父母との1LDK生活
退院時点では私はまだ育児休暇を取得しておらず、妻の両親が住み込みでサポートを申し出てくれました。我が家は1LDK。大人4人での生活は正直狭く、決して快適とは言えませんが、それでもありがたい助けでした。
転院と父親の育児スキルトレーニング
出産から3週間ほどで、子どもたちは自宅近くの総合病院へ転院。車で30分かかっていた大学病院への通院が、5分の距離になったことは我々にとって大きな負担軽減となりました。
週末には父親の私もNICUへ面会し、助産師さんからおむつ替え、沐浴、授乳などの基本的な育児スキルを実際に教わることができました。中でも排便を促す綿棒の使い方など、聞かなければ絶対に分からなかった内容には感謝しかありません。
退院後の現実:3時間おき授乳との戦い
入院から2ヶ月後、ついに子どもたちは退院。ここからが本当の育児生活の始まりでした。
我が家は母乳ではなく粉ミルクを選択。3時間おきの授乳がスタートします。
授乳スケジュール例: 6:00 / 9:00 / 12:00 / 15:00 / 18:00 / 21:00 / 24:00 / 3:00
日中は妻と祖父母、夜間は私と祖父母で対応しました。幸い、子どもたちは寝ながらでもミルクを飲んでくれたので、深夜の負担が幾分軽減されました。
ただし、寝たままの授乳には窒息や中耳炎のリスクがあるため、体位や角度には最新の注意を払っていました。
同時授乳の工夫と寝かしつけの必殺技
同時授乳は、授乳クッションの両端を固定し、中央にブランケットを敷いて2人を並べてセットするという工夫で行っていました。

とはいえ、一人ずつ丁寧に授乳する方が気持ちには余裕が持てたかもしれません。
寝かしつけに関しては、とにかく”スクワット”が救世主。
- 夜泣き時には抱っこしてスクワット
- 日中も抱っこスクワット
- ボックスステップやバウンサーも試したが、我が家ではスクワットが最強
膝サポーターは欠かせない必須アイテムとなりました。
授乳サイクルの過酷さ:終わらぬループ
授乳のサイクルは3時間ですが、実際にはその準備と後片付けに時間がかかるため「もう次のミルク?」と感じるほど、余裕のない毎日だったのを覚えています。
特に夜間の授乳となるとさっき寝たばかりなのに眠い目をこすって起き上がり、ミルクの準備をし、飲ませゲップをさせ、寝かしつける、そのあと哺乳瓶を洗い消毒液につける、この間早くて約30~40分。そしてまた3時間立たないうちに………全てが途切れることのないループでした。
よく3時間おきに授乳すればいいので、その間は寝ていられると聞いていましたが、それは子供がミルクを欲しがる間隔の目安であって、自分が3時間寝られるといいものではありませんでした。
一体いつになったら3時間おきの授乳が終わるのだろう、永遠と終わらないのかもしれない、と本気で悩んでいました。
まとめ:双子育児のスタートダッシュ
この時期はとにかく体力・気力勝負。ですが、その中でも家族の協力と支えがあったからこそ乗り越えられたと思います。
0〜3ヶ月は、双子育児のスタートダッシュ。 これから双子育児を迎える方の参考になれば幸いです。
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